マックスとクーと中島みゆき

 先々週の土曜(12日)から喉がおかしくなった。前日は博多で同業の人間と飲んだが何ともなかったのに。元々呼吸器系統が弱い。小学校2〜3年の頃は冬にはよく寝込んだ。今ではあまり見ないが、その当時には、ハート形の鑢でアンプルの首を切ってストローで薬を飲んだ。

 今回は、おかしくなった初日から真っ黄色の痰が出た。体がだるくて気力が萎えた状態。土日と部屋に引きこもって休むが全然良くならない。月曜に医者に行くが、喉ちんこが少し腫れているが、呼吸音には異常はないという。自分の感覚では、腫れが胸付近まで下りていっているのに。確かに自分でも呼吸音にゼイゼイという異常はないが。この状態で1週間が経った。

 19日の土曜朝、顔を洗おうとしていたら咳が出た。前かがみで咳をしてぎっくり腰になった経験があるので体を起こしたが、腰がコキっといって腰の関節が少しずれた感触。ヤバい。ぎっくり腰ではないが、一歩手前の状態。これは一日寝ておくに限るということで、長男を車で送って、低糖脳症で入院している母を見舞って、午後は昼寝。天気も悪いし、体の調子も悪いし、山になんか行く気にもならない。こう考えると山に登るということは、相当な気力が体に漲っているからできることだと改めて感じる。

 

 この頃は、マックスも相当衰えた。左後ろ脚はほとんど機能していない。アトピー性皮膚炎で腹の毛は全部抜けている。中耳炎も再発か?かゆくて年から年中、体を掻いている。ほとんど1日中、小屋の中で寝ている。朝晩は散歩に連れて行くようにしているが、体調が悪い時は鎖を引っ張っても小屋から出てこない。散歩に行った時も近くの草むらまで小便が我慢できずに途中の道路のど真ん中や近所の家の前でじょろじょろと小便を垂れ流す。13歳だから犬としては高齢だが、超高齢でもない。この冬を越せるか、分からない。

 一方、クーは1年前に拾ってきた時には2kg程度だったのが、現在では5kgを超えるおじさんネコになってしまった。いつも近所の雌猫を追っかけまわして、逆に噛まれたり、引っかかれたりして体に傷が絶えない。今は頭のてっぺんに傷があって、禿のようになっている。夜は時々帰ってこない。帰ってきた時は、朝から晩まで「餌くれ、餌くれ」と泣きついてくる。「餌の時間じゃない!」と一喝すると暫くはおとなしくなる。現在、家の中では一番元気で生活を楽しんでいるかもしれない。

 風邪も2週目に入り、家でゴロゴロしていると暗いことばかり考えるので数年ぶりにツタヤでCDを借りた。桂文珍の落語2枚、エンヤ1枚、ベートーベンの月光、悲愴、情熱1枚、中島みゆき3枚。中島みゆきは、大学時代にラジオで聞いたのだろうか、「時代」が非常に印象深い。特に意味があって中島みゆきを借りたわけではないが、聞いてみると普通の歌手とは相当違っている。歌い方も声の使い方も詩の内容もどれも非常に幅広い。「命の別名」という歌が非常にいい。今調べたらテレビドラマ「聖者の行進」の主題歌だったらしい。テレビドラマはほとんど見ないのでこれまで全然知らなかった。これはギターを弾きながら歌ってみる価値があるかもしれない。ギターが弾けるわけではないが。

 今日28日になってもまだ喉の痰が完全に取れない。だいぶ良くなったが、調子が悪い時には、この世の終わりのようなことしか考えない。鬱の気があるのかもしれない。去年も11月中旬に風邪で具合が悪くなっている。仕事で緊張している時には風邪を引きたくても引かないが、こういう時には免疫細胞が増加しているとテレビで言っていた。ということは現在は精神が弛んでいるということか。

 元気になったらまた山に登ることにしよう。今年は秋を見ることなく冬に突入。残念。

(2011年11月28日 記)

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